伊崎の快活日記。

広島の大学生。料理や文学が好き。

牡蠣飯の日の献立。

三月になりました。

 

広島では「牡蠣は2月まで」と言われるそうですから、少しだけ三月に足を突っ込んだ時期にはなったけれども、牡蠣を食べることにした。

 

今回は牡蠣飯。

牡蠣の食べ方は、カキフライをはじめいろいろあるけれど、揚げ物をついつい避けてしまった。

 

それでももちろん、牡蠣飯も十分すぎるほどおいしいので、別に問題はない。

 

牡蠣飯の拡大写真

牡蠣飯。

 

牡蠣飯の作り方

炊き込みご飯は肉や魚で何度も作ったことがあるけれど、中でも牡蠣飯は特殊だと思う。

 

牡蠣のうまみをご飯に吸わせる必要があるにも関わらず、一緒に炊き込むと牡蠣が縮んでしまう。

 

そこで、牡蠣を事前に加熱しておき、その煮汁でごはんを炊くことにした。

こうしておけば、牡蠣の身を縮めることなく美味しい牡蠣飯に仕上がるはずだ。

 

まず鍋に牡蠣と調味料を加える。

調味料は米2カップに対し、

  • 酒・・・大さじ4
  • 醤油・・大さじ1

で、ちょうどいい味になった。

 

牡蠣は豪勢に10個使った。

 

牡蠣を酒煎りする

牡蠣を酒煎りする。

 

これを火にかけ、牡蠣に十分火が通ったら、身が縮む前に牡蠣を別皿に撤収する。

鍋に汁が残っているから、この汁を米と同量、2カップになるまで出汁を注ぐ。

 

こうしてできたスープは牡蠣のうまみをたっぷり含んで、とても芳醇な香りを放っている。

 

これで、ごはんを炊くわけだ。

 

献立

牡蠣飯

ご飯が炊けて来たら、蒸らしに入る。

蒸らしのタイミングで牡蠣も一緒に入れる。

 

少し遅れて、青ネギも振り入れる。

青ネギは茶碗によそってから散らしてもいいけれど、ごはんと一緒に蒸らすことでカドが取れて、一体感が出るのでそうするのが個人的な好みだ。

 

味噌汁

牡蠣飯に使った出汁の余りをそのまま使って、味噌汁を作る。

具は白菜と玉ねぎ、わかめ。

冷蔵庫にあった野菜をなんとなく入れただけで、いつもの味だ。

 

梅と大葉の冷ややっこ

味が強い牡蠣飯を献立の中心に据えるから、副菜はあっさりした冷ややっこにした。

ただ、ねぎは牡蠣飯に混ぜ込みたかったので、豆腐に青ネギを散らすのは芸がなく感じた。

 

そこで、梅干しと大葉を、薬味に添えた。

 

ししゃもを焼く

ししゃもは結構使いどころに迷う。

夕飯のメインとしては、ししゃもはなんだか頼りない。

 

美味しいんだけど、おつまみか朝ごはんくらいにしか出番がない。

だが今回は、メインは牡蠣ご飯。

 

ししゃもを焼いても、ししゃもに重い荷を背負わせずに済むはずだ。

 

だからここぞとばかりに出番を与えた。

 

メインには使いづらいけど、本当はししゃも、好きなんだよね。

 

ししゃもと牡蠣飯の献立

ししゃもと牡蠣飯の献立。

 

 

鮭のアラで石狩鍋を簡単に作って食べる

スーパーに行くと鮭のアラがたくさん入って500円と安かったので、買ってきた。

これをどうやって食べようか思案したが、ここ最近は成人式の帰省ついでに色々食べ歩いて内臓が疲れていたから鍋にする。

 

さて、鍋といっても色々あり、豆乳鍋、酒かす鍋、塩鍋などまあ何にでも合いそうな気はする。特にこれといった理由もなく、定番の石狩鍋に決めた。

 

石狩鍋はご存知の通り鮭を使った鍋料理で、ジンギスカンやちゃんちゃん焼きと共に北海道の代表的な郷土料理でもある。

豆腐、ネギ、キャベツ、大根、椎茸などと共に鮭を味噌仕立てに煮立てる和風の料理だが、バターや牛乳などの乳製品を隠し味に入れることも多い。

 

アスタキサンチンやDHA、EPA、ビタミンを多く含む鮭と多くの野菜を、発酵食品である味噌で煮込んだ石狩鍋は栄養的にも優れており、疲れた体を温めてくれる。

 

 

 石狩鍋のレシピ

一人鍋なので、材料はシンプルに行くことにする。

 

食材選び編

 

鍋物というからにはつい色々な具材を入れたくなるが、あえて食材を少なくし、小鍋仕立てで楽しむのも男の一人暮らしには乙なもの。

 

今回使うのは

 

  • 鮭のあら
  • 大根
  • 人参
  • ほうれん草

の4つだけ。

冷蔵庫には豆腐もあったが、一人用の鍋にはあれこれ食材を入れられないので断念した。

 

ほうれん草は本日の影の主役で、大根、人参と根野菜が続いたために、葉野菜を入れる必要があったのだ。

 

鍋物なので別に食材はなんでもいいが、皆さんが作る際は是非根野菜、葉野菜のほかにキノコなども加えるといいと思う。鮭以外の魚介を加えると風味が変わって、もう別の料理になってしまうが、それも面白いと思う。

 

下処理編

さて、食材を選び終わったのでいよいよ調理に入る。

 

下処理に時間のかかるものから順に調理する。

 

今回買った鮭のアラは既に塩振りしてあったが、もし生鮭などを買った場合には塩を振って30分ほど置いておくとよい。これは下味を付ける意味と、臭み抜きの二つの役割があるから省略しないようにする。

 

次にほうれん草。アクがあってそのまま使うと鍋にアクが溶け出してしまうのでこれは事前にアクを除く必要がある。しかしお浸しの要領で下茹でしてしまうとせっかくの食感が損なわれてしまうので、茹でるというのも良い方法ではない。

 

そこで、これを水に放つわけだ。

 

まず根っこの食べられないところを切り落とし、ボウルに水を張ってじゃぶじゃぶと洗う。ほうれん草の根についている土は蛇口から水を出したまま流水で洗うよりも、ボウルに水を張ってゆすぐように洗ったほうが土の洗い残しが少ない。

 

洗ったほうれん草はいい大きさに切る。だいたい、根から葉の付け根までと、葉の部分を半分に、で三等分にするとちょうど良い大きさになると思う。

 

この切ったものを水につけ、10分以上放置する。こうすると、加熱せずにアクを大まかに抜くことができる。

 

大根と人参は千切りでもいいが、今回は短冊に切る。少し趣向を変えるならおろしてみても面白いだろう。

 

大根や人参は固いので、よく切れる包丁を使うことが肝心だ。

いい包丁を使うと簡単に切れるから出来上がりが綺麗になるほか、食材の断面がつるんとして味も良くなる。包丁とまな板はいいものを使うようにしたいと、野菜を切る度に思う。

 

さて、ここまで鮭、ほうれん草、大根、人参の順に下処理が進んだ。

 

ここで土鍋に出汁用の昆布を放り水を半分くらいまで入れる。

 

鮭のアラは容器に入れ、お湯を注いで霜降りにする。鮭の表面が白くなったら水に取って鱗や血を流す。これも臭み取りに必要な手順だ。

 

いよいよ鍋を作る

水と昆布を入れた鍋があるはずだ。

これを火にかけて昆布の出汁を引く。香りが出てきて、出汁用の昆布が大きくなったら取り除く。

 

鍋に大根、人参、下処理した鮭を入れて弱火で煮る。後でほうれん草も入れるので少し場所を空けておこう。蓋はしてもしなくても良いが、匂いの気になるような食材を入れた場合は蓋を取っておくと匂いがこもるのを防ぐことができる。

 

鮭にも火が通り、野菜も9割方煮えたら味噌を溶き入れ、空けておいたスペースにほうれん草を入れて蓋をして火を止める。そのまま2分ほど、余熱で火を通すだけに留めると、ほうれん草の食感を殺さずに仕上げることができる。

 

余談だが、この「余熱で火を通す」というのも土鍋の得意技で、熱伝導のいい雪平鍋などではこうはいかない。あっちもあっちで便利なところはあるのだが。

 

最後に少しバターを入れると、コクが増してまろやかになる。ただし脂っぽくなるのでこの辺は好みだ。想像だが、北海道のような寒冷地では脂肪は重要なエネルギー源なのだろう。

 

男一匹、鍋をつつく

 

こうして石狩鍋が完成した。野菜の下処理等は正直結構な手間かもしれないが、その手間こそ料理の醍醐味。

 

気分よく鍋をつつこう。

 

 

 

成人式での旅行を振り返る

 

一人で鍋を炊き寂しくつつくという、おっさんのような生活をしているこのブログの管理人「伊崎」は実は新成人だ。

 

こら、そこ驚かない...。

 

現在は広島に住んでいるが出身は熊本であり、成人式のために一年ぶりに熊本に帰省した。最も前回の帰省は大分の温泉巡りのついでに一瞬友達と飲むだけだったので気分は2年ぶりである。

 

 このブログを見てくださっている皆さんが成人式の日のことを覚えていたら、上のTwitterにでも思い出をリプしてみてほしい。

 

この記事を読んでいるのが成人式シーズンかは知らないが、思い出というものは振り返る機会がないと脳みそから逃げていくものだから、これを読んでいるのがいつであってもかまわない。

 

僕の場合は広島を出てから熊本につくまで、佐賀、長崎、博多、とゆっくり観光することができた。

 

びっくりしたのが佐賀で、観光できるようなところが何もなかったのには閉口した。

佐賀出身の知り合いから何もない、とは聞いてみたものの、「いや、さすがに何かあるだろう」と思っていた自分を恥じたい。

 

本当に何もなかった。

 

強いて言えば嬉野温泉や唐戸市場、有田焼などが挙げられるが、そこまで栄えてはいないうえに、それぞれが結構離れているので観光するのに都合が悪い。

 

あまり観光には向いていないと思う。

 

でも、住むのにはなかなかいいところらしい。土地が安く、食材も安価で新鮮なものが手に入る。...と、心ばかりのフォローをしておく。

 

結局、北海道の話なのか佐賀の話なのか分からないまま、この記事を書き上げてしまった。

 

400字詰め原稿用紙7枚分なのだから、結構書いたと思う。

 

次回作にご期待ください。

なぜか、弁当だけが作れない...苦悩と絶望の日々【地獄編】

なんとなく、大仰なタイトルをつけてしまったんですけども、要は、弁当ってなかなか怠け者にはつらいものですよねって話です。

 

今現在、僕は大学2年生。

熊本から出てきて一人暮らしをはじめ、もう2年目が終わろうとしている。

 

男子大学生は大抵食事の用意に苦労すると言われるが、自分の場合はそこそこ真面目に自炊しているつもり。

 

それでも、一つだけ問題というか、改善したいポイントがある。

 

「弁当持っていこうと思ってるのに、なかなか作れていない」という問題だ。

 

家での料理はできるのに、なぜか、弁当は作れない。

作ろうという熱意がない。

前日の夜に米を研いで、おかずも仕込んで、副菜を作って...という直前のところまで準備していることも何度かあったけど、いざ朝起きて弁当を作る段階になると体が動かない。ベッドが僕を離さない。

 

なんでだろう。

 

いくつか原因を考えてみた。

 

  1. 睡眠時間が足りておらず、眠い
  2. 朝、寒い
  3. 米炊くの面倒
  4. 水筒作るの面倒
  5. 弁当箱洗うの面倒
  6. 弁当文化への敬意の欠如

 

このうち、

  • 睡眠時間が足りておらず、眠い
  • 朝、寒い

は、当然の対策として、早寝早起きと、冬は起床前に暖房をつけるという方法で解決した。

  • 水筒作るの面倒
  • 弁当箱洗うの面倒

これらは本質的なものでないような気がする。

作り終わってから面倒くさがるのならまだしも、作る前から事前に面倒くさがるなんてお上品なこと僕にはできないからだ。

  • 米炊くの面倒

これは正直大きいな、と思ってしまった。

というのも、僕は自炊のこだわりとして、土鍋で米を炊くようにしている。

炊きこみごはんなども作りやすいし、日本人の主食であるお米が、土鍋で炊くことにより料理の主役になれるということの恩恵は大きい。

 

また、炊飯器はレンジのようにできることがたくさんあるわけではないし、冷蔵庫のように必須アイテムということでもない。

 

だから、炊飯器自体は別にいらないのだけど、ただ弁当を作るうえでは土鍋は大きなビハインドを抱えている。

 

「炊飯の予約ができないこと」だ。

つまり、どんなに事前に準備をしたとしても、お米を炊くのにかかる20分、これが最低でも弁当作りにかかる時間になっている。

 

これは弁当作りの上では大きな問題点になっているといってよいだろう。

 

 

でも、もっと大きな問題が僕の未来を阻んでいることに最近気づいた。

これはもしかしたら、僕の人生をどん底にまで叩き落す要因になりかねない。

 

その要因とは...

 

  • 朝ごはんの欠食の常態化

である。

 

もともと、一人暮らしを始めて真っ先に取り組んだのが朝ごはん改革だった。

実家にいたころも、当時高校生だった僕は、自分で目玉焼きなどを作って少しでも充実した食生活になるよう工夫していた。

 

なぜか。

 

朝ごはんこそが、最も人生を豊かにしてくれるものだと確信していたからだ。

 

そしてそれは、一人暮らしのスタートと共に本格化した。

まるで小鳥が小さなかごから解き放たれるように。

 

僕はごはんを土鍋で炊く。

事前に浸水しておいた米を、強火にかける。

しばらくすると、ごはんの甘く豊かな香りがキッチンに漂う。

土鍋でごはんを炊く魅力。

それは、ごはんの香りが、食欲をそそること。

朝ごはんを作りながら、食べるのが待ち遠しくなる。何物にも代えがたい贅沢。

 

平行して味噌汁を作る。

土鍋を火にかけたら、今度は鰹節を削る。

 

そう。

僕は、鰹節を削るのだ。

本だしなんて使わない。

 

 

ごはんの香りと、鰹節の香りが、「ああ、朝だな」と感じさせる。

 

それが毎日の、朝仕事。

 

丁寧に朝食を作ることで、一日の活力を蓄える。

 

 

 

ただ、最近そのルーティンが崩れてきた。

 

朝を欠食するようになったのだ。

 

これですべてが崩れたような気がする。

弁当を作る丁寧さを失ってしまった。

 

  • 弁当文化への敬意の欠如

 もう一つ大事な要因がこれだと思う。

そんなに弁当好きじゃない。

 

朝ごはんはずいぶんこだわってやってきたけど、弁当はそんなに大事じゃない。

 

弁当というのは外国にはそれほど浸透しておらず、日本人が発達させてきた重要な食のシステムなのは重々承知しているが、やっぱり出来立てで食べたほうがおいしい。

 

弁当ってそこまで燃えないのよ、なんでかな。

 

 

でも、弁当作れると栄養も管理しやすいしお財布にも優しいし、ぜひ作れるようになりたい。

 

なので、とりあえずの目標はこれ。

 

自分が美味しそうだと思える弁当のスタイルを確立する。

それを丁寧に作る。

 

それでうまくいきそう。

手間と時間をかけて作る究極の『ソフリット』のレシピ

このブログでは、度々イタリア料理を紹介しており、ありがたいことに良い評判が届いています。

イタリア料理のいいところは何といっても手軽さにあり、フランス料理などと対照的に軽快なリズムで素材の持ち味を生かすところこそイタリア料理の魅力だと、常々思う。

しかし、その軽快さにあえて「手間」をかけることで料理をより高い次元へと昇華させる要素こそ、今回ご紹介するソフリット

 

ソフリットとはイタリア料理の味のベース

ソフリットとは香味野菜を炒めたものを指し、時間をかけてオリーブオイルで野菜を加熱することで野菜の持つ旨味を引き出したペーストです。

この野菜の旨味が料理のベースとなり、和食における出汁のような役割を担います。

 

ただし、あくまで野菜の旨味で料理全体を強化するのがソフリットなのだから、イタリア料理の良さを妨害するようなことはない。

イタリア料理の良さ、イタリアンらしさを損なわせずに、『時間と手間をかけたからこそ得られる味の深み』をプラスすることができる。

 

これが、伊崎の考えるソフリットの思想だ。

 

ソフリットの用途は様々。

ところで、ソフリットは具体的にどのような料理に使われるのだろうか。

例えばトマトを使った料理。

トマトソースに加えてもいいし、ミートソースカチャトーラなどはソフリットの効果が抜群に発揮される舞台だ。

また、ソフリットを作る過程で「じっくり野菜を加熱して旨味を引き出す」というテクニックを身に着ければそれは和食、フレンチなどジャンルを問わず料理のレベルを引き上げてくれる必殺技になる。

ソフリットの材料とハーブの組み合わせを色々確かめてみれば、料理にとって大切な要素である香りを上手く使いこなせるかもしれません。

 

ソフリットとは、それくらい料理の幅を広げてくれる可能性を持っているのです。

 

本格的なソフリットのレシピ

他のサイトやクックパッドでは簡単に作れるソフリットのレシピが紹介されているのですが、今回このサイトではやや本格的なレシピを紹介します。

簡単で手軽なレシピに比べると確かに時間はかかりますが、その分美味しいですし、一度に大量に作ればそこまで損ではないでしょう。

材料

  • 玉ねぎ 3単位
  • 人参 2単位
  • セロリ 1単位
  • ニンニク お好みで
  • ハーブやキノコ おまけで

単位、という言葉を使っているのは、大量に作るときにいちいち重さを量るのが面倒だと思うからです。

要は玉ねぎ、人参、セロリが3:2:1になればよいということで、セロリはなければなくてもかまいませんし、ニンニクも作りたい料理に合わせて入れたり入れなかったりすればいいと思います。

ハーブやキノコも同様に、作りたい料理の完成形をイメージして材料を考えてみてください。 最初はうまくいかないかもしれませんが、何度も作るうちに効果的なハーブや材料の割合がイメージできるようになってくると思います。

作り方

使う野菜をみじん切りにしたら、野菜を鍋に入れます。 野菜がぎりぎりつかるくらいの(家庭科でいうひたひたの)オリーブオイルを注ぎ、弱火にかけます。 蓋をして熱を閉じ込めながら、野菜全体に火が通って小さくなるまで加熱してください。 焦げないよう、たまにかき混ぜるのを忘れずに。

多めの油で揚げるように炒め、玉ねぎをあめ色に仕上げたところで完成です。

もしよければ、できたソフリットを一口スプーンですくって食べてみてください。野菜の旨味と甘みがオリーブオイルに流れ込み、香ばしさもプラスされていることに気が付くはずです。

おまけ:冷凍保存のススメ

せっかくたくさん作ったソフリットですから、ぜひ冷凍保存して長く使いまわしましょう。 製氷皿に入れて小さいキューブにすればいつでも使えて便利です。

もちろん香りなどは少しずつ劣化していきますが、十分美味しい料理が作れるはずです。

アジの南蛮漬け/初夏にぴったりの理由!

最近は地球温暖化の影響で、夏冬が長く、気候の穏やかな春と秋が短くなっているそうです。

のどかな春や、色々な食べものが美味しくなる食欲の秋が短くなるのは嘆かわしいことですが、気候の変化の影響はそれだけではありません。

夏と冬の感覚が短くなるということは、寒い冬から暑い夏へと移る期間が短くなり、その気温の変化に身体を壊してしまう恐れがあるということです。

季節の変わり目に体調を崩さないコツは、やっぱり食べ物。

このブログは「”美味しい”で暮らしを彩る」ことがテーマですので、厳しい初夏を美味しいレシピで乗り切りましょう!

 

アジの南蛮漬けは初夏にピッタリ!その理由3つ

⑴初夏はアジがおいしい季節

気温が一気に高くなる5~6月は、アジがおいしい季節。

アジは基本、一年を通して食べることができる身近な魚なのでなかなか意識しませんが、アジの旬は初夏。旬のアジをたっぷり食べるなら、今の時期がおすすめ。

⑵暑さに負けないさっぱりとした味付け

南蛮漬けはお酢を使った、さっぱりとした料理です。

暑い時期は何かと食欲が出にくいですが、酸味の効いた料理なら口に運びやすいもの。また、南蛮漬けは人参、玉ねぎ、みょうがなど、多くの野菜を入れることができますから、栄養も取りやすいんですよ。

⑶作り置きできる

南蛮漬けは揚げ物ですから、中には

暑い夏に揚げ物なんて出来ないよ.

さっぱりレシピなのに作るのがしんどい...

という方もいるかもしれませんね。

その悩みはごもっともですが、南蛮漬けは保存食。一度作って置けば日持ちします。

作り置きというと、レシピ本やクックパッドに載っているのは副菜が多いですが、南蛮漬けはメインになります

メインになる

ぜひ一度にたくさん作って、冷蔵庫に入れておきましょう。ご飯、作らなくても冷蔵庫から取り出すだけで一食準備することができます。

 

ボンゴレ・ビアンコのレシピ!丁寧な実況解説付き!!

ボンゴレ・ビアンコ=アサリのパスタ

ボンゴレ・ビアンコ。

ボンゴレ=アサリ、ビアンコ=白という意味で、白ワインで作るアサリのパスタ。トマトを加えて赤く色づいたものはボンゴレ・ロッソと言われます。また、トマトをごく少量加えたものはボンゴレ・マッキャートと呼ばれ、「赤いパスタではないけど、でもちょっと色づいてる」という具合に仕上げます。

ビアンコ>マッキャート>ロッソ

といった具合です。

レシピ

≪材料≫

・パスタ:100g前後(食べたいだけ茹でましょう)

・アサリ:適量(10~20個)

(常識的な範囲であれば)多いほどいいと思います。目安として、両手で掴めるほど。

・にんにく:ひとかけ

・赤唐辛子:一本

・オリーブオイル:大さじ2

・無塩バター:10g

・パセリなど:一つまみ。

ボンゴレ・ビアンコではアサリを蒸す際によく白ワインを用いますが、白ワインは料理に慣れていない人が使うと「煮詰めたワインそのまんま」という味になってしまいます。好きな人や料理上手な人ならワインの風味と酸味を活かしたパスタにできますが、ワインを入れないほうが純粋なアサリの旨味を感じます。

バターは無塩バターを。もし無塩バターがない場合はバターを入れないか、もしくはパスタの塩加減で調節してください。

≪下ごしらえ≫

・アーリオ・オーリオで使うオイルを作ります

にんにくひとかけとオリーブオイルを深めのフライパンに入れ、強火でにんにくから泡が出てくるまで加熱し、その後弱火に。「ホックリ」するギリギリまで火を入れるのが理想ですが、にんにくは焦げると苦みがでるので安全運転な人は要注意。

次に火を止めて赤唐辛子を加えます。フライパンをくるくる回して赤唐辛子を余熱で温めるイメージ。

にんにくも赤唐辛子も焦げると苦いのでここで取り出しておいて大丈夫です。

・アサリの下ごしらえ

砂出ししたアサリをこすり合わせるようにガシャガシャ洗い、よく洗います。アサリはこすり合わせることでストレスがかかり、うまみ成分である「コハク酸」が増加します

≪手順≫

①先ほど作ったオイルに下ごしらえしたアサリを入れますと分量外の水を入れます。水の量が大体大さじ2ほど。加熱したら飛ぶので丁寧に量る必要はありません。

➁蓋をして強火にかける。徐々にパチパチと、水と油がはじけるような音がしてきますから、そこで少し火を弱める。音がしなくなるまで待ちましょう。

③音がやんだら蓋を開けてみて、アサリを見てみます。口は開いてますか?全部のアサリが開くまで蓋をして加熱しましょう。口を開けたアサリから順に、別の容器に移していきます。(アサリにはラップかアルミを被せておくと、乾燥しにくく冷めにくいです。)

※ただし、まれにいつまでたっても口が開かないアサリもいますから、そういうアサリはフライパンの外に出しておきましょう。

④パスタを茹でます。水1Lに対して塩15グラムほど。茹で時間の半分が過ぎたら、茹で汁大さじ1ほどをフライパンに加え弱火にかけ、泡だて器などでよく混ぜます。水分と油が混じるととろみがついて美味しいソースになるんです。

⑤表示時間の1分前になったらパスタの湯を切ってフライパンへ。そのまま火を消した状態でソースとパスタを混ぜ、馴染ませます。

⑥弱火~中火にかけながら水分を少し飛ばします。バシャバシャじゃなく、トロッとするまで。途中、バターを加えてしっかり混ぜます。

⑦盛り付け。まずパスタだけ皿に盛り、アサリをその上に散らします。パセリなども散らしましょう。

⑧拡散しましょう。Twitter、Instagramで「#伊崎の快活日記。」とハッシュタグをつけて投稿しましょう。僕が喜びます。

≪アレンジ≫

●アレンジのしようもないほどシンプルな構成です。パスタ麺を平麺にすると、スープを吸ってアサリの旨味を強く感じると思います。

おすすめポイント

☆オイル系パスタの基本が詰まったレシピです。

・オリーブオイルににんにく、赤唐辛子の香りを移す方法は、身に着けておくとかなり便利です。

・アサリの下ごしらえは、ボンゴレ系のパスタだけでなく、和食や中華でも使えます。

・アサリのソースは、パスタに限らず他のイタリアンにも応用できるでしょう。

☆アサリの美味しい春に何度も作りましょう。同じ料理を何度も作ることは、考えられている以上に大切なことです。

 

袋麺やカップラーメンと野菜炒めの合わせ技は味も栄養も満点。

自炊とラーメン

伊崎は一人暮らしの男子大学生の割に、めったにラーメンを食べません。

周りには「ラーメン屋には毎週行く」「近所に家系ラーメンがないと住みたくない」というほどのラーメン好きもいますが、伊崎に関してはラーメンはあまり好きじゃない。

しかしそれでも、一人暮らしで自炊していると、袋麺と無縁の生活はできないものです。

あまり体にいいとは言えないけど、鍋一つでできるし、特売の日に買っておいても保存がきく。

夜遅くに帰ってきて料理する時間がない時やお金がない時にはお世話になっています。

栄養面が心配

とはいえ、ラーメンばかり食べていては栄養に偏りが出ます。

たとえその時は体調を崩さなくても、不健康な食生活が習慣化してしまえば、後々痛い目を見るでしょう。

野菜を追加

そこで、野菜を一緒に食べるようにしています。

炒める、茹でる、蒸す、方法はいくつかありますが、

「油分が増えるものの、栄養を完全に摂取でき手軽」なのは野菜炒め、「お湯にビタミンなどの栄養分が若干溶け出てしまうが油を使うことなく調理でき、レンジでの調理も可能」なのは茹で野菜、「調理に時間と手間はかかるが油を使わず、かつ栄養分も丸ごと摂取できる」のは蒸し野菜、など、それぞれ短所長所がありますから、その時々で使い分けましょう。

(上の写真は、「うまかっちゃん」に鉄フライパンで調理した野菜炒めをのっけたもの。)

若い男性や、女性であってもよく食べる人にとって、ラーメン一袋では足りません。そこで、ついつい大盛りのご飯と一緒にラーメンをすすってしまいがちです。

その対策としても野菜を入れるというのは有効なんですよ。野菜を入れればおいしさもボリュームも増しますから。

もやし、ピーマン、にんにく...入れる野菜は冷蔵庫に残っているもので充分。

他にも、玉ねぎやニンジンなどの根野菜なら家に常備している人も多いでしう。

でもここだけは気を付けて

いくら野菜を足したからって、ラーメンが健康食になったわけではありません。

栄養失調でいきなり倒れるリスクを多少減らしただけです。

同じ野菜炒めを食べるならラーメンではなく、ご飯とみそ汁を一緒に合わせた野菜炒め定食の方がいいに決まっています。

「野菜入れてるし大丈夫」なんて思わずに、ほどほどに食べるのが一番です。

最後に

先ほども書いた通り、付け焼刃で野菜を加えてみたところで、健康的な食事にはなりません。

しかし一番大事なのは、「少しでも健康を考えてみること」です。

ラーメンだけ食べたら栄養偏るだろうな...というようなことを普段から気にかけていれば、毎日の食卓が少しずつ健康的なものになっていくと思います。

伊崎も初めはご飯を抜いたりしていましたが、そういうことを意識していると栄養のある料理を作るようになっていきました。

習慣なんてそんなもんだと思います。

意識って大事ですね。

ブリの白子の味わい方/下処理から煮つけまで

この記事を書いているのは晩冬。 寒い冬も明けて、ブリもそろそろ食べ収め。

そこで今回、ブリの白子を買ってきて煮つけにすることにしました。

本記事の構成

今回の記事は、大きく分けて2段組みになっています。 ①ブリの白子の特徴、扱い方 ➁調理例として、「ブリの白子の煮つけ」の実況中継

ブリの白子とは精巣のこと

白子とは魚の精巣の事で、中でも有名なタラやフグの白子は絶品! そのため、白子というとタラ、フグを思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、それらの白子は値段が張るのが難点ですし、普通のスーパーではなかなか手に入りづらいのも悲しいところ。 その点ブリの白子は値段も安く、冬にはたくさん入ってるものがスーパーに出回る。(これは地域によるものかも。管理人・伊崎が住む広島は魚の養殖が盛んで手に入りやすいですよ。)

下処理が必要なうえに扱いづらく、見た目も決して良くはない食材ですが、トロリとした触感と濃厚な味は好きな人にはたまらないもの。 見つけたらぜひ手に取って見てください。

白子の下処理

ブリに限らず、白子は下処理が肝心です。白子独特の生臭さは丁寧に除かなければとても食べられたものではありません。

その方法は様々あり、慎重に調理するなら何種類かの方法を組み合わせながら臭み抜きをするといいでしょう。

ここでは簡単にできる定番の方法をご紹介いたします。

①塩を振る

塩を全体にたっぷり振ってしばらく置くと、粘度のある膜のような物が出てきます。(言葉で表現するのが少し難しいですが、実際にやってみると「あ、これだな」と分かると思います。)

出てきた膜は臭みがあるものなので、流水で入念にとってあげましょう。白子は柔らかい食材なので、洗うときは優しく丁寧な手仕事を。

➁牛乳に漬ける

臭み抜きの方法としては古典的な手段だと思いますが、牛乳に漬けておくというのも有効な方法です。漬けておく時間は大体10分程度。十分漬けて置いたら流水でしっかり洗いましょう。

③熱湯で湯がく

白子料理の中では最も代表的な方法です。今回作る煮つけに限らずどの料理でも恐らく必要な工程ですので、上手に茹でられるように何度も練習しましょう。おいしい白子料理をこしらえることができるようになります。

沸騰した湯にそのまま白子を入れると熱が入りすぎてしまい堅くなるので、沸騰したタイミングで弱火にし、水をほんの少し足して温度を90度前後に調整します。温度が一定に落ち着いたら白子を入れます。白子を入れたことで温度が少し下がりますから、その温度を保ったまま1分30秒から2分程度、沸騰させずに火を通します。

※温度や時間などの具体的な数字を挙げたものの、伊崎が白子を調理するときは温度はいちいち図りませんし、時間も目安です。肝心なのは火を通し過ぎないこと。火を通し過ぎるとトロリとした舌溶けに仕上がりません。

※さらに補足。誰でも初めて扱う食材の扱いは慎重になるものです。別に火を通し過ぎてもまずくはなりませんから、最初の何回かは余裕をもって加熱しても構いませんよ。火の通りのギリギリを攻めるのは白子の扱いに慣れてきてからでも。

 

以上が代表的な白子の下処理です。この後はそれぞれの料理に合わせて扱いが異なりますが、ここまでの手順は凡そ共通ですから、何度か試してみて自分のやり方を探ってみてください。

煮つけの作り方

白子の食べ方の中でも最も代表的なものが「煮つけ」。普通の魚の煮つけと同じ手順ですから、魚の煮つけを作ったことのある人にとってはハードルは低いと思われます。

レシピ

≪材料≫

・白子(下処理したもの)

・酒

・醤油

・みりん

・砂糖

・水

白子が十分浸るくらいの調味料を準備します。

各調味料の配合ですが、

(酒+水):醤油:みりん:砂糖=5:1:1:1

が目安です。

コッテリした味が好みの人や酒好きな人は醤油の量を倍にしてもいいでしょう。

酒と水の割合はあまり神経質にならなくても大丈夫です。酒がないなら水だけでもおいしく仕上がります。

 

≪下ごしらえ≫

・先ほどご紹介した方法で白子を下処理します。今回は牛乳に塩と湯通しを行いました。酒を使って濃い目の煮つけにするのであれば、臭みを感じることはあまりないかと思います。

≪手順≫

①調味料を全て鍋に入れ、沸騰させる。一度煮立てることでみりんと酒のアルコールを煮切り、砂糖をなじませることができるのでひと手間かけましょう。

➁煮立ったら弱火~中火にし、白子を入れて味がなじむまで5分ほど煮る。下処理の段階で火は通してあるので生煮えになる心配はない。

ネギや豆腐を一緒に炊いてもおいしいでしょう。

 

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まとめ

味は抜群においしいのですが、スーパーに並んでいても、なかなか手に取りにくい食材かもしれません...

しかし、食わず嫌いならぬ作らず嫌いはいけません。この機会にぜひ、白子料理を作ってみては?