文学
古典の世界は美しい。 いつもそう思います。 日本の奥ゆかしさを感じさせる魅力的な人物。 古の言葉で綴られるからこそ美しい幽玄の世界。 その古典世界の中でもひと際輝きを放つのが六歌仙の一人、在原業平(ありわらのなりひら)。 男性貴族の理想像として…
こんにちは。 『伊崎の快活日記。』、管理人の伊崎です。 皆さんは文学小説を読みますか? 僕は大好きなのですが、僕の周りで文学小説を読んでいる人ってあんまりいないように感じます。 というか、スマホゲームや他の娯楽が発達しすぎて、読書自体がマイナ…
『多情多恨』『金色夜叉』など、明治のベストセラー小説を生み出した天才・尾崎紅葉。彼が36歳で急逝するまでに文壇にもたらした功績は数多く、幸田露伴と共に「紅露時代」と呼ばれる一時代を築くなど、明治に最も読まれた小説家でした。 彼の作品は今でも読…
山田美妙、という作家を知っている人がいたら、かなり文学に通暁している方だと思います。 それほどまでに彼はマイナーで、国語の授業でも、本屋さんでもめったにお目にかからない作家。かろうじて国語の資料集に載っているかもしれない程度です。 尾崎紅葉…
『五重塔』を著し、尾崎紅葉と共に「紅露時代」と呼ばれるほど一世を風靡した幸田露伴。 格調高い文体で知られた彼は、理想主義者でもありました。 今回は、幸田露伴の人物像や代表作、思想に迫ります。 幸田露伴の凄さを分かりやすく。 まず、幸田露伴とい…
ロシア文学に学び、小説『浮雲』を著したことで有名な二葉亭四迷。 その独特なペンネームも度々話題に上がりますね。 ペンネームの由来は「くたばってしまえ」? まず真っ先に気になるのはその特別目を引く名前。 もちろんこれはペンネームで、本名ではあり…
坪内逍遥をご存知でしょうか。 それまでメジャーだった勧善懲悪の話にこだわらず、あるがまままに小説を書く写実主義を提唱し、森鴎外と没理想論争を繰り広げた写実主義の代表格。 彼はまた、シェークスピアの熱心な研究者でもありました。 そんな坪内逍遥の…
やや過激なタイトルで申し訳ございません。 こういうタイトルをつけるといかにも僕が女性のすべてを理解している様で恐縮ですが、ちょっと最近感じることがあるんですよね。 それは男女平等に対する考え方。 なんか、「男も女も関係ない。男らしさ、女らしさ…
文学好きの伊崎が、古典について知ってもらいたいという思いで企画した【古典紹介】シリーズ。 今回は高名な『和泉式部日記』を解説します。 卓越した和歌のセンスで波乱万丈の人生を生きた和泉式部。 教養高い彼女が書き上げた日記には、親王との恋のすべて…
文学について、そして文豪について知ってほしくて開催したこの「文豪特集」。 今回のテーマは文壇の異端児、谷崎潤一郎です。 谷崎潤一郎という人物像 代表作や作風に移る前に切り込む前に、谷崎潤一郎という人物について軽くご紹介させてください。 谷崎の…
このブログにも、多くの文学記事がたまってきた。 作者や作品にフォーカスした記事も多く、文学が好きな人にもそうでない人にも楽しんでもらえる記事になるよう努力してきたつもりだ。 だから今回は、もう一歩踏み込んで「明治文学の歴史」というテーマで明…
島崎藤村、彼は時代とともに生きた人物でした。 -明治5年に生まれ、大正、昭和と3つの時代を経験した彼は、常に時代の先端に居て文学の未来を切り開き続けます。 今回は、その「島崎藤村」にスポットを当て、彼の魅力と作品について知って頂きます。 人物:…
このシリーズは「古典に疎い人でも楽しめて、古典に詳しい人でも満足できる」をコンセプトに、イラストやおまけ知識も含めながら古典作品を解説していくコーナーです。 前回のうつほ物語のレビューに続き、古典名作第2段は説話文学最大級の作品である「今昔…
文学好きな一面を持つ伊崎による文学作品紹介シリーズ。 今回は平安時代の物語、『うつほ物語』です。ストーリーや描写も面白く、また文学史的にも価値のある作品です。 とはいえ古典の代表作、『伊勢物語』や『日本書記』、『徒然草』等と比べると若干マイ…